開発センター
Dürrは、専門化された独自のコーティングおよび乾燥アプリケーション開発のため、米国ウィスコンシン州デペーの本社施設にロール・トゥー・ロール・パイロット・コーターを設置したインハウスの開発センターを併設しています。
乾燥ラボ
新しいコーティングの開発と並行して、研究者は適切な乾燥方法やプロセスを決める必要があります。しかし開発の初期段階では、高度な材料の入手には限りがあるため、従来型のパイロットスケールのコーティングや乾燥検査は実用的ではありません
しかし、時間と資本の両面で大規模な開発費をかけてしまう前に、より小さな規模で乾燥の動作を特徴付けることにより、タイムリーなプロセス設計の決定に向けた鍵となる情報を捉えらます。
当社のベンチトップ・ラボ実験は、主要データの早期のリターンを活用し、ウェブベースの素材の商業的な実行可能性を評価することが出来ます。
利点
- 小さなサンプル・ロットの作成が可能; 初期プロセス学習のため材料の最小限投資
- 乾燥工程を定性的、定量的の両観点で観察する機会
- 水性と溶剤系コーティングを特徴づける能力
- 初期の乾燥プロセスの範囲化 ― 連続的なプロセス乾燥の条件シミュレーションによるロール・トゥー・ロールプロセスの決めてのインプットとして
- 乾燥プロセスが能力制限の工程に成ることもあります;新しい配合の経済的実行可能性を評価する機会
- 乾燥室の条件(露点<-40°C)における室内でのサンプル準備と乾燥検査の実施
パイロット・コーティング設備
Dürrのインハウス・パイロットコーティング・ラインにより、お客様がフルスケールの生産に対する投資を実行することなく、システム変数やコンポーネントを評価することで、ウェブベース工程をテスト、開発、そして改善することが可能です。ゴールはコーティングと素材の性能、そしてウェブベースの運用を最適化することで、試作と製品化の間の期間を短縮することです。
パイロット・コーティング・ラインは、次々と現れる素材や高度に進化しているマテリアル・アプリケーションの実行可能性を確立する上で重要な要素です。新製品開発に必要な機密性の高い環境を提供することにより、特許技術の可能性を確認するのに役立ちます。パイロット・コーターのウェブベースの素材へのアクセスを持つことは、さらなる研究、マーケティング、および品質検査に向けたプロトタイプを製造する理想的な環境です。
パイロット・コーティング・ライン施設の関連サービスおよび設備機能には、スラリー混合物の調製、複数のコーティング工程へのアクセス、幅広い素材と張力で使用できる3ゾーンドライヤー、フォイル素材用のプラズマとコロナ処理機、そしてオンラインによるコーティング厚の測定および性能のトラッキングが含まれます。
お客様は独自の専門技術やノウハウを機密設定で適用することができ、必要に応じて、当社のプロセス技術者、R&Dテクニシャン、分析スタッフをご利用できます。彼らは集合的なプロセスとマテリアルの専門技術やノウハウを活用して、増え続ける多くの素材の乾燥とコーティングの課題を解決しています。パイロット・コーティング・ラインの混合、コーティング、そして乾燥の機能には次のものが含まれます。
- 手動での解きと巻き戻し
- 片面または両面・スロットダイ・コーティングの精密なコーティング・モジュールを備えた複数のコーティング・工程を実行する能力
- 必要に応じてラインへのカスタム変更に対応できる柔軟なレイアウト
- コーティングされたウエブの側面を乾燥させるために、インピンジメントまたは浮遊ノズルを備えたコンベクション・ドライヤ
- 幅600ミリまでの素材を取り扱う能力
- ライン速度は200メートル/分に及ぶ
十分にコントロールされた検査環境をレンタル可能
Dürrのインハウスのパイロット・コーティング、および乾燥ラボ施設は、ウェブベースのコーティングおよび乾燥プロセスの検査や改善にご利用できます。これらの設備はレンタル可能で、様々なコーティングや素材において性能や運用を最適化することを目的とした、システム設計や機能性を評価するためのコスト効率の高いツールです。