Part.X PV – ベンチュリ式スクラバ
DürrのPart.X PVは、高効率の粒子除去を提供します
Part.X PVの原理
Part.X PVベンチュリ式スクラバーは主な目的は粒子処理です。粒子除去の原理はその粒子が液滴と衝突し液滴に閉じ込められることに基づいています。除去したい粒子が小さくなるほど、除去に使用する液滴も小さくなります。ベンチュリ内のガス速度と圧損の直接関係によって、除去される粒子の相対的なサイズが決まります。ベンチュリは、狭い部分の加速によって除去される粒子に勢いを与え小さい粒子を大きい粒子と同じように機能させます。
Part.X PVの利点
- 低メンテナンスと高効率
- 高温、重い粉塵、研磨性、粘着性、および取り扱い困難な粒子を処理します
- 脱水機能により液滴は実質的キャリーオーバーされません
使い方
- プロセスの排気ガスは垂直下向きにベンチュリに入ります。スクラビング液は、ベンチュリの上部にある入口から接線方向に導入されベンチュリの狭い部分へ渦巻きのように流れながら壁を覆い、粒子を排除しベンチュリを高温から保護します。
- この渦巻く液体の落下膜は収束するにつれて厚さが増し、ベンチュリの狭い部分内の高速ガス流によって霧化され、これによって粒子はサイクロン分離器にてガスから分離され液体に閉じ込められます
- ベンチュリとセパレーターの間に浸水したエルボーが有り、その中に液体容器が有りこの液体で高速ガス流中の粒子の衝撃を吸収して、金属表面の侵食を最小限に抑えます。
- サイクロン分離器にて遠心力で粒子と液体をガスから分離します
- 液体は下部の円錐を通って排出され、リサイクルポンプでベンチュリに循環されます
- 洗浄されたガスは、セパレーターの上部から排出されます
Part.X PVのアプリケーション用途
Part.X PVベンチュリ式スクラバーの部品全てが高温耐性で、高い粒子濃度扱い可能に設計されており、適切な圧力降下を適用することで粒子除去を実現します。非常に低い粒子濃度のアプリケーションでは本スクラバーは湿式電気集塵器の前スクラバーとして活用しエネルギー節約と圧損を最低限に抑えながら高い粒子除去効率を達成します。 Part.X PVは主に粒子除去装置ですが汎用性もあります。さまざまなアプリケーションで活用し、困難な排出物や大量または変動するガスの流れを効果的に処理可能です。Part.X PVは、粒子物質とともにガス流からSO2とHClを捕捉するようにも設計できます。