EcoInCure – 革新的な内部からの車体乾燥
EcoInCureは新世代の車体乾燥を代表します:車体の加熱と冷却が本質的に内部から行われます。
最高の表面品質
EcoInCureの気流管理により、最適なトップコートが実現します。車体は内部から加熱され、均等な加熱・冷却挙動の結果を生みます。それに応じて、外部の車体表面には最小限のフロー速度が発生し、トップコートの外見と分布、そして表面品質は大きく向上します。代表的な塗料メーカーは、彼らの研究で、EcoInCureによる塗料硬化がより少ない波打ちを可能にし、そして品質の明らかな向上に繋がることを実証しています。
最善の工程時間
内部からの加熱の原理は、シルなどの車体構成要素に従来型のシステムより直接的に到達します。これにより、アクセスが難しい部品/エリアに最適な暖気流の熱伝達を促します。車体の加熱に必要な工程時間は最大で30%削減されます。
電気自動車に理想的
電気自動車は側面衝突の際にバッテリーを保護するため、特に強化されたサイドシルを必要とします。EcoInCureにより、これらのシルは材料強度が高まり、従来型のドライヤーよりも良く乾きます。また車体の薄い部品の過熱を防ぐことができます。
同じことは、新しい材料の組み合わせや新たな接合処理による将来の多基質な車体世代にも有効になります。特に、新しい乾燥方法EcoInCureによって部品の熱ストレスが低減され、工程の信頼性が高められます。
EcoInCureはどのように作動するのでしょうか?
EcoInCureにより、ストップアンドゴー運転で車体はラインを横切って移動します。ウィンドウ開口部からの熱気の直接的な流入を可能にするのは、この搬送原理のみです。広範囲に届く噴射ノズルが車体内部に狙いを定め、車体の構造と塗装済みの車体プレートを内側から外側に向かって加熱・冷却します。これにより、トップコートの明らかな向上に導く穏やかで効果的な加熱プロセスが実現します。
すべての車体部品で加熱勾配が最小化され、温度分布は均等になり、硬化のストレスは減少し、そして工程の信頼性が高まります。追加で使用可能な換気モジュールにより、タイプ別の加熱と冷却の個別工程をモデル化することが可能です。
EcoInCureの加熱コンセプトは、集中熱交換器に基づいています。換気ユニットのローカル熱交換器の代わりに、集中的に加熱された空気が各換気設備で混合されます。この原理により、全てのヒートサイクルを通じて 反応時間が短縮され、圧力損失が低減され、正確な温度制御が可能になります。
EcoInCureのメリット
EcoInCureにより温度および体積流量は個別に適合できます。どの車体に対しても独自の加熱・冷却工程を定義できます。これはEcoInCureの周期的運転方式により、また各モジュールに個別のユニットを割り当てることにより可能になりました。
EcoInCureの中央ユニットで加熱された空気を分配し、塗装乾燥用空気のそれぞれの換気設備で混合されます。換気設備に熱交換器が不要なため、圧力損失が減少し、総電気エネルギーの消費量を25%削減することができます。
車体は横向きに搬送されます。これにより極めて省スペースのレイアウトを実現できます:EcoInCureドライヤーは従来型のドライヤーと比較して長さが半分。さらに、ドライヤー上の換気ユニットのための鉄鋼構造が不要になります。換気設備はドライヤーと同じ面にあります。
DXQcontrolは、塗料の乾燥時も、スチールとアルムニウムの硬化時も連続的に乾燥条件を追跡します。各車体はソフトウェア・ベースの品質証明書を受けます。