EcoProBooth – すべての塗装作業に対応する一つのスプレーブース
新しいDürrのスプレーブースは、内板塗装、外板塗装、ベースコート、クリアコートのいずれの用途であってもすべての塗装作業を統合されたプラントおよび塗装技術システムです。 EcoProBoothは、考え抜かれた空気再利用システムとメンテナンスへの新しいアプローチによりエネルギー消費と効率の面で新しい基準を設定します。 この標準化されたボックスは、スプレーブースの並列ボックス構成のおかげで、コンパクトカーからSUVまであらゆるタイプの車両を塗装するための最大の柔軟性を提供します。
内板外板装塗装を効率的に組み合わせる
EcoProBoothでは、EcoBell4 Pro Uxとの組み合わせによって、1つのブース内で内板塗装と外板塗装を実行できます。このユニバーサル噴霧器は、内板塗装用の極細スプレー噴霧も、外板塗装用の幅広スプレー噴霧やメタリック仕上げも行います。つまり、すべての塗装作業を1つのボックス内で実施できるのです。そのため、従来のような1つのブースから次のブースへの搬送時間が不要になります。タスクを分散させることで、製造を継続しながら休止中のロボットの清掃やメンテナンスを行うことができます。このために、ブースの各コーナーにはいわゆるサービスキュービクルが組み込まれており、ロボットはそこへ移動できます。これらのサービスキュービクルは常に新鮮な空気で洗浄されているため、従業員は呼吸保護具を装着しなくても常時アクセスが可能です。製造を停止することなく多くのサービス作業を実施できるため、ブースの稼働率が大幅に向上します。
最大のエアー再利用に寄る最小のエネルギー消費
EcoProBoothは、空気の再利用を最大化しフレッシュエアーを5%に抑えて、エネルギー消費とCO2排出を最小化します。 空気はEcoDryScrubberドライペイントオーバースプレー分離システムで塗料ミストを取り除いた後、スプレーブースに直接割り当てられた対流ヒーターボックスによって空気が効率的かつ安価に再調整されます。
すべてのシナリオに対応する柔軟なボックス設計
小型車からSUVまで、あらゆる一般的な乗用車のタイプを塗装できるブースサイズ。 適用範囲は小型トラックやバンに至るまで問題なく拡張できます。
この塗装ボックスは、固定サイクルタイムを有する線形的なレイアウトでの使用に代わって、例えば、Dürr社による「未来のペイントショップ」のような並列製造レイアウトでも使用可能です。 このように、現今の車両モデルに合わせてニーズを正確に調整し、塗装工程を柔軟にスケーリングおよびアップグレードすることができるのです。
メリット
- 標準化されたブースモジュールによる、シンプルなスケーリング、シンプルな改変、および最大限の柔軟性
- サービスキュービクルでの適時メンテナンスによる可用性の向上 – 製造中も可能
- 製造日にアプリケーションエリアに立ち入る必要がない
- 最大のエアー循環率によるエネルギー消費量の低減li>
- 湿式分離に比べて、エネルギー消費量が75%減少
- 従来型の乾式分離に比べて、エネルギー消費量を40%削減
- 「未来のペイントショップ」のモジュール式製造レイアウトにおける資源の最適利用