Oxi.X RA – 再生式熱酸化処理
再生式熱酸化処理(RTO)は、溶媒を含有し悪臭のある排気の浄化に多様な産業部門で利用されています。再生式熱処理法は非常に効率性に優れる上、環境保護にも多大に貢献します。Oxi.X RA RTOシリーズは、排気量が大量である場合、排気温度が高い場合、有害物質が超低濃度~高濃度である場合に特に適しています。この設備の大きな特徴は、優れたエネルギー効率と運転安全性です。
Oxi.X RAを使用するお客様のメリット
- コンテナに適した構造であるため輸送コストが低い
- 高濃度の有害物質と高温に対する高い耐久性を有する一体型熱回収装置
- 優れた費用対効果
Oxi.X RAの仕組み
再生式熱酸化処理では、有害物質を含有する排気が、非常に大きな表面積を有する再生式熱交換器を通過します。通過中に排気が加熱され、反応温度に限りなく近い温度で排出されます。燃焼室内ですべての有害物質が高温加熱されて、無害な成分に変換されます。
こうして浄化された気体は再び熱交換器を通過して、通過中にその熱エネルギーを放出し、再生循環が終了します。その後、浄化冷却された排気が設備から放出されます。このように高い効率で熱が回収されるため、排気の入出温度差はわずか30~50℃です。
当社のOxi.X RA RTO設備は、オプションのシーリングエアが付いたポペットバルブが垂直に配置されているので、極めてコンパクトで効率的です。気体量が非常に多いときは実証済みのダブルスイングフラップが使用されて、3層チャンバ構造のまま最大速度140.000 m³/hで処理できるようになります。一体型エネルギー管理システムによって熱が最大限に利用されます。
Oxi.X RAの使用範囲
Oxi.X RA RTOは、超低濃度~超高濃度の範囲に適しています。標準的な適用領域:
- 繊維、フィルム、紙、ホイル、木材のコーティング
- 印刷、製紙、包装産業
- グラビア印刷、フレキソ印刷
- オフセット印刷
- 缶、金属容器、樽の印字および塗装
- ストリップ鋼コーティング(コイルコーティング)
- 自動車部品産業などにおけるスプレーブース
Oxi.X RA技術データ
当社Oxi.X RA RTO設備の排気浄化工程では、処理速度5,000 Nm3/h~360,000 Nm3/hで排気が浄化されます。複数の設備を並列接続すれば、処理量が増加します。
投入時の許容有害物質濃度は、溶媒によって変わりますが、最大10 g/Nm3です。高濃度の処理に使用する場合は、外気または再循環ガスなどを混合できます。
熱処理の総効率は、通常約95~97%です。有害物質の濃度が高い場合、過剰エネルギーは 一体型熱回収装置によって回収でき、蒸気、熱媒油、温水という形で生産工程において実質的に無償で利用できます。