Oxi.X RK – K再生式熱酸化処理
再生式熱酸化処理(RTO)は、溶媒を含有し悪臭のある排気の浄化に利用されます。さまざまな産業部門で採用されています。再生式熱処理法は非常に効率性に優れる一方、環境保護にも多大に貢献します。当社RTO設備のOxi.X RKシリーズは、濃度が低度~中等度の汚染物質の処理用であり、何よりも最大97%というその高い熱効率、要メンテナンス度が低い構造、運転コストの低さにより傑出しています。
Oxi.X RKを使用するお客様のメリット
- 必要スペースの低減
- コンパクトな設計
- 設備はほぼ完全に組み立てられた状態で納入されます。
- 組み立て時間の短縮化
Oxi.X RKの仕組み
再生式熱酸化法では、有害物質を含有する排気が再生式熱交換器を通過します。通過中に排気が加熱され、反応温度に限りなく近い温度で排出されます。燃焼室内ですべての有害物質が高温加熱されて、無害な成分に変換されます。こうして浄化された気体は再び熱交換器を通過して、通過中にその熱エネルギーを放出します。放出された熱エネルギーは次の段階で予熱に再利用されます。これで再生循環が終了します。その後、浄化冷却された排気が設備から放出されます。
Oxi.X RK RTO設備では、灌流方向の変更に堅牢なスイングフラップが採用されています。スイングフラップは堅牢な構造であるため、ベークアウト(Bake-out)、すなわち最大450℃による凝縮水やタールの熱除去にも最適です。このフラップは(保管庫や電力装置が一切入っていない)フラップボックス内に設置されているので空気力学的に効率的で、メンテナンスが容易です。
Oxi.X RKは構造オプションが多彩で、特殊な用途にも適しています。たとえば、湿度が高く腐食しやすいプロセス向けに、ガスの通路となるパーツとフラップがグラスファイバー強化プラスチック(GFK)で作られたデザインや、電極製造時などのタール含有排気専用の構造などがあります。
専用の隔壁で個々の再生機が区画化され、必要スペースが低減します。
Oxi.X RKの使用範囲
Oxi.X RKは、有害物質濃度が低~中等度の排気の浄化に適しています。Oxi.X RK RTO設備の構造はフレキシブルですので、さまざまな産業用途に利用されています。
- 食品産業のロースト工程
- 化学物質浄化設備からの排気(この場合GFK構造が使用されます)
- 陽極、陰極、電極製造時の排気
- 塗装およびコーティング作業時
- タイヤ製造業での臭気軽減
Oxi.X RK技術データ
当社Oxi.X RK設備による排気浄化工程では、その大きさと構造に応じて、処理速度1,500 Nm3/h~70,000 Nm3/h(特殊なケースでは最大150,000 Nm3/h)で排気が浄化されます。
この工程における処理開始時の有害物質濃度は、最大8 g/Nm3です。これよりも高い濃度で使用する場合は、外気または再循環ガスを混合できますし、ホットガスバイパスも使用できます。
熱処理の総効率は、最大97%です。