Cyplan® ORC – 有機ランキンサイクル
Cyplan® ORC技術(有機ランキンサイクル)は分散型熱源による発電のキーテクノロジーです。Cyplan® ORC技術は、小規模また中規模のサービス範囲では世界的に最も柔軟なORCプラットフォームを提供します。ハイリターンで汚染のない発電を。
Cyplan® ORC設備の利点
- CO2フリーな発電
- ハイリターンの魅力的な熱利用コンセプト
- 補助金および税控除
- 自己発エネによる低いエネルギー費用
- 短い償却期間で高い効率
- 高い電気効率
- 発電プロセスの効率向上
- オプションとして凝縮熱の使用
- 高温と低温の熱源活用
- 資源保護
機能性
Cyplan® ORC設備の原理
最初に、熱源の熱が熱搬送媒体(ガス、上記、熱媒油または水)を通じてORCモジュールに流れ込みます。そこでは作動流体が熱源の熱エネルギーを利用し蒸気を作ります。続いて発生した蒸気がタービン発電機に送られ、熱エネルギーの一部が電気に変換されます。蒸気はタービン内で膨張し、タービンに連結された発電機を駆動する機械的エネルギーを発生させます。続いて、蒸気が熱により凝縮します。ポンプが作動流体を蒸発装置に戻し、再び蒸発させます。循環サイクルは閉じ、抽出された熱は有用な熱として(最高95℃)、下流のプロセスに利用されます。
再生可能エネルギーの生産による変動を補う必要性と電力網を安定させるに応えてCHPユニットのような制御可能で柔軟な発電技術の需要が高まっています。 当社のCyplan®ORC技術は、定置式ガスエンジン(CHPユニット)と組み合わせて効率を高める実証済みの経済的な方法であります。その革新的なFlex-Plusテクノロジーは、インテリジェントなプラント制御システムと対象となるコンポーネントのおかげで柔軟に常に変動する負荷の日常業務を保証します。 Cyplan®ORCソリューションはガスエンジン用の収益性の高い発電用熱交換器として電力市場における将来の要件の増加に対処するために装備されている証です。
Cyplan® ORC技術の応用範囲
Cyplan® ORC技術は以下の領域で使用されています。
エンジン/コジェネレーター
- バイオガス/天然ガス
- ランドフィルガス/消化ガス
- その他の運転材料
炉
- バイオマス
- ゴミ
ガスタービン
- 圧縮ステーション
- 分散型発電
地熱
- モジュール式地熱発電所
- 坑口発電
- 研究発電所
工業
- 工業生産プロセス
- 残留蒸気
- 熱排気処理
太陽熱
- モジュール式太陽熱発電所
- ハイブリッド発電所
- 技術仕様
Cyplan® ORCの技術仕様
Cyplan® ORC技術はさまざまな用途や50 kW以上の電気出力のさまざまな規模に対してソリューションを提供しています。Dürr Cyplan® ORCモジュールは、プロセスに必要な計器類(センサー、制御技術を含む)のすべてを含んでいます。これらはベースフレームに取り付けられているため輸送が楽であり、余計なスペースを使わず設置できます。ORCシステムはDürr Cyplan®により開発、設計および販売されています。標準化されたモジュールはさまざまな規模で入手できます:50 kW、70 kW、120 kW、250 kW、350 kW、500 kWおよび1000 kW。個別のサイズもリクエストに応じて利用が可能となります。Cyplan® ORCモジュールは事前組み立て、出荷前テスト済みで納入され、現地で簡単に素早く設置でき、そして初期稼働が可能となります。その堅牢な工業デザインにより、最高レベルの信頼性と低いメンテナンス費用を確かなものとします。
技術仕様 | |
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電気出力 | 50~1,000 kW |
熱源の温度 | >90°C |
熱源の熱出力 | 最小200 kWth |
内部消費 | 生産の約7% |
Cコジェネレーター使用の加熱性能 | 最高95°C |
標準輸送用のモジュラー寸法 | 幅<2,550 mm |
高さ<3,300 mm | |
長さ5,100 mm~*12,500 mm | |
*出力範囲によります |
差別特性
Cyplan® ORCモジュールは、小規模から中規模までの出力範囲における最も柔軟で効率の高い、熱を電気にエネルギー変換する装置です。
類例のない特徴:
- 完全自動運転
- リモートモニタリングおよびリモートコントロール
- モジュール式でコンパクトなモジュール
- 容易に統合可能
- 短い設置時間
- シンプルで低メンテナンス
- 堅牢な設計
- 可変式プロセスインターフェイス
- 直接的な蒸気発生 - 有利なシステムインテグレーションおよび高効率
- 優れた部品不可挙動
- 密閉タービン発電機
- 追加の潤滑剤回路が不要(工程に使用の媒体が潤滑剤)
- 可変回転数による高い効率性
- 高圧条件向けの理想的なタービンの翼配列
- 旋回式タービン・マウントで容易なメンテナンス
Cyplan® ORC のインターフェース
Dürr Cyplan® の技術アプローチは、小規模から中規模の出力範囲で世界有数の柔軟性を誇る ORC プラットフォームを提供します。類まれな工学の専門知識と優れた製品デザインにより、プロセス統合の様々なソリューションおよびインターフェースが実現可能です。
Cyplan® の ORC 技術は、温水、蒸気、熱媒油、高温ガスをはじめとする様々な処理媒体から発生する熱の利用に使用できます。高温熱源と低温熱源のどちらも発電に使用可能です。Dürr Cyplan® の ORC では、生成する電力だけでなく、高温システム内で発生する最高 95 °C に上る熱を有効利用することもできます。これにより、システム全体で入力エネルギーの 95 % 超を使用する効率性を持つ熱併給発電所として機能させることが可能となります。
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